『なぜか大連!』(その3)

「光陰矢の如し!」何時の間にか3週間がたってしまいました。僕は風邪をひき、アッコちゃんは足を怪我して全治3週間だそうです。もう若くは無いのかな・・・?、(当たり前じゃないか!)

2日目は旅順ツアーです。朝起きると相変わらずの雨模様でした。建設途中の高層住宅群やアニメーションスタジオを横目に、まずは二百三高地を目指して南下して行きます。
旅順市内に入り山道に入ると雪に変わりました。「ウォー、傘持ってこなかったのに!」中腹の売店で日本語を話すおじいさんから日露戦争の歴史を聞き、頂上を目指します。篭に乗って50元で連れて行ってもらえるというので、女の子(昔の?)がそれで行こうと言うので、僕も付き合うことにしました。

頂上までは篭で行きます!

ところが、篭かきが途中でハアハア言いながら、「わたしアルバイト!、アルバイト!、ハルピンから来ました!」、「ア、そう!、大変だね!」
そこで篭をおろして一休み、写真を撮ってくれると言います。別にこんな姿撮られたくは無いのですが、国際親善だと思って、撮ってもらうと、「社長!、チップ!」(はぁ、なるほどね・・・!)
しつこくチップを要求します。チップたって僕は100元札しか持ってないので、「お金無い!」と言うと、「日本円、千円!」(何で千円がチップなんだよ!、中国の人の月収は良い人で2万円くらいだそうです。)

「何だよこれ・・・!」と 思いながらも動こうとしないので、あとでガイドのTさんに交渉してもらおうと千円を渡すと、「後ろにも、後ろにも!」と言います。さすがに僕も頭に来て、「プーシー!」(ノー!)と語気を強めると仕方なしに動き始めました。すると前の女の子(昔の)が、「ねえ〜!、なんか言ってるんだけど、どうしたら良いの!?」、「とにかく千円だけ払って!」」、彼女は払わないと、振り落とされると思ったそうです。「まるで雲助じゃないか・・・!」と思いつつ頂上に着きました。

銃器の薬きょうで造られた慰霊碑!

風も強く寒いので、すぐに引き返します。帰りもチップを要求されるだろうと、「今度要求したら、無視して歩いて降りよう!」と耳打ちして篭に載ると、案の定「社長、後ろに千円!」、「プーシー!」、横を別の篭が追い越して行きます。

後で聞いてみると、ここの篭かきには、正規の篭かきとアルバイトが居て、正規の篭に乗った人は50元だけだったそうです。

日本人の観光客が多いのでしょうが、ガイドブックには書いてありませんでした。まあ、どこにでもあることですが、次は関東軍司令部の跡です。何か変な旅だな・・・、博物館になっています。

関東軍司令部跡

中国人の団体が一組いただけで閑散としているのですが、中国人ガイドの熱のこもった説明の中に、何やら反日感情が混じっているような気がして、そそくさと外に出ました。

日清戦争、日露戦争と言う言葉は知っていても、この辺の中国と日本の歴史は、僕も余りよく知りません。勉強しなければならないところだと思っています。

旅順港の見える公園

このあとも「これでもか、これでもか!」と昼食まで史跡を幾つか回りました。でもバスに乗って連れて行かれるだけなので、どうも頭に入って行きません。

旅順港の模型

日露戦争勝利のきっかけとなった爆破口

昼食は、中国家庭料理といった感じの小さな食堂でした。トイレは水洗ですが、大きな窓に囲まれ外から丸見えです。(女性用もそうなのかな・・・?)

ヤカンに入っているのは紹興酒です。

昼食後もまた、関東軍の刑務所あとに行ったのですが、ここのトイレが秀逸(?)でした。レンガ造りの非常に綺麗なトイレです。でも個室と言うものが無く、衝立と言うか・・・、中途半端な囲いがあるだけでした。

これが噂のトイレ!

女性側から「キャーキャー!」とにぎやかな声が聞こえてきます。外から声を掛けると、アッコちゃんが、「写真撮って来てあげる!」と言うので(良いのかな・・・!?)デジカメを渡したのですが、肝心の時になって電池が無くなってしまったようです。 「何よ!、せっかくポーズとってあげたのに・・・!」(どんなポーズ取ったんだろう?)

はいチーズ!

でもこれで、これまでの暗い雰囲気が吹き飛びました。(この辺がたくましいよな!)

旧大和ホテルの喫茶室

大連市内に戻り、中山広場にある大連賓館の喫茶室で休憩。大連には旧満鉄関連の建物が数多く残っているのです。

フーチャンのカフェラテ!

天井の高いクラッシックで優雅な雰囲気の建物でした。このあと、夕暮れの旧日本人町を通って、旧ロシア人街に行ったのですが、寒かった!

追記)旅順は外国人の行動に制限があって、中国人ガイドを別に頼んで案内してもらいました。


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  • Last modified: Mon 19 Nov , 2007 Copyright (C) 2007 Yasuaki Hayashi
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