旅の記録その2


またまた1週間がたとうとしています。時差ぼけは日常的なボケに戻りましたが、刺激的なアメリカの生活が恋しくなってきました。帰ってからの1週間は疲れを感じなかったのですが、ここに来て腰が痛かったり、膝がおかしかったり、肉体も日常生活に戻ったようです。


6月4日(月)〜5日(火)

3日の夕方ソルトレークに着きました。ホテルは4日から学会の会場となっているヒルトンホテルを取ってあるのですが、電話をかけて予約を変更する自信が無かったので(?)、ベスト・ウエスタンを予約しました。送迎バスがあるという事なので、電話をしようと思ったのですが、これまた自信が無かったので(?)、ガードマンの人に頼みました。(こんな事でどうするんだ!)

これは市役所のガードマンです。(ソルトレーク 2007.6.4)

翌朝はホテルを移動して荷物だけを預け、チェックインまでの時間をどこかで過ごさなければなりません。学会の発表原稿もまだ不完全なので図書館で仕事をする事にしました。歩いて15分かそこいらなのですが、同行の建築家N氏が道中目に付く建物の写真を撮っているので、僕もつられて街中のスナップを始めてしまいました。(仕事なのに何故カメラがあるの?)

古い立派な市役所が図書館の隣にあったので、写真を撮っていると食堂の看板が目に付きました。ついでなのでここで昼食を食べて図書館入りです。(ずいぶん時間がかかったなぁ・・・)

図書館の机から(2007.6.4)

新しくて立派な図書館です。パソコンを見せ「ここで仕事がしたいのですが・・・」と言うと、「どうぞ、どうぞ、どこでもパソコンが使えますから・・・」と言うことで、2階の窓際に陣取り、無線LANをインターネットにつなげ、メールをチェック、ブログにコメントを付け、パワーポイントの修正をしていると、前の席に金髪の女性がやってきました。(でも仕事に集中)

その女性が去ると、次に電動車椅子に乗ったユタ大学の男子学生がやってきました。肩から掛けたパソコンのカバンを一生懸命外そうとしています。「あれ?、手伝ったほうが良いのかな・・・?」と思ったのですが、とりあえず傍観していることにしました。

その昔、小学校・中学校とやはり小児麻痺で手が不自由な友人が居ました。「Gクンと一緒だな・・・!?」

図書館の窓から(2007.6.4)

その内に、カバンは肩から外れたのですが、車椅子の後ろにひっかってしまいました。「ありゃ!」と言うことで、傍観している訳にも行かず取ってあげたのですが「重い!」と言うと「Heavy!」、笑った顔が子供の頃のGクンに似ていました。

その後カバンを開けるのも手伝おうとすると、手で「いい!」と言います。(言葉と言うのはコミュニケーションのごく一部なのです)

バックのジッパーを開けるのに健常者の100倍200倍(あるいはもっと!)かかる生活を目の当たりにして僕は、「英語だって100語のうち1つ通じれば良いのでは?(変な理屈だな?)」と気を取り直し、無事英語でのプレゼンテーションを乗り切る事が出来ました。(ソルトレークのGクンに感謝!)

グレイハウンドの夜行バス(2007.6.5)

発表はとにかく面白かったです。初めて手にするレーザーポインタが楽しくて、アドリブで(通じたかどうかはともかく)説明を付け加えました。質問も奇跡的に答えられ、N氏の言葉によると「あと5分くらいやれる」と言う顔をしてたそうです。(でも写真が無いんだよな・・・!)

この1日・2日は長かったのですが、終わるや否や、時間の都合もあり「逃げるように(?)」その夜の夜行バスに飛び乗りました。デンバーまで10時間の旅です。この旅がまた面白かったのですが、それは次の機会に!

デンバーでも美術館に行きました。



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  • Last modified: Fry 22 Jun, 2007 Copyright (C) 2007 Yasuaki Hayashi
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